ネパール、ひとりの少年との出会い。
私たちがネパールと接触し始めたのは十数年前に、一人のネパールの少年からです。
彼は生まれた時口の中の異常〈口蓋裂〉で日本での手術が始まりです。
当初は皆様の協力で集められた古着(約1t)やユニット(診療用イス)やレントゲン等をコンテナ(船便)で送ったり致しました。
船便では始めインドのニューデリーに着きそこからトラックにてカトマンズまで運び税関でのトラブルで、コンテナを開けるとカビで大変でした。
毎年1回総勢30人位で10日間位をかけデンタルキャンプを行います。
少人数では年に数回指導に行っています。
首都のカトマンズと郊外(バスで10時間)では虫歯の罹患率(病気の罹っている割合)はおのずと違うのですが、また、ブラッシングの習慣が無いため? 歯垢、歯石が多く付着しています、しかし日本のように歯石がすぐに歯槽膿漏に成るとはネパールでは見られません。
これは食べ物に原因が在ります。村々には大根(日本より細く小さい)が多く栽培されそれを子供達は、洗っておやつ代わりに食べている場面によく出くわします。
大根は繊維質が多く含まれているため、自然に歯肉のブラッシングが出来ているため、歯石が多く溜まっていても歯槽膿漏には成りにくいがしかし、日本ではネパールの様にはいかず、ブラッシングは大切です。
そのためなるべく日本の子供には、自然食品に手を加えず太陽の光を十分に含んだ野菜を多く与えたいものです。
毎回、ネパールから帰ってくると日本は、なんと幸せな国(本当の幸せ?)かと、いつも感謝します。
現在ではわれわれのグループで、3つの診療所と技工士、衛生士学校を建設いたしました。
また、インドの大学を出た歯科医を数名採用し無料診察しています。